紫外線殺菌ってなに?メカニズムと効果を解説!
『紫外線殺菌ってどういうこと?』
『紫外線って身体に悪くないの?』
『紫外線で殺菌効果はどのくらいあるの?』
と紫外線殺菌は分からないことが多いですよね!
今回は紫外線殺菌のメカニズムと効果について解説致します。
紫外線の種類について
紫外線は主に3種類あります。
UV−A 波長:320~400nm 日焼けに関係ある(肌を赤く炎症させる)
UV−B 波長:280~320nm 日焼けに関係ある(肌を黒くさせる)
UV−C 波長:100~280nm 通常オゾン層に阻まれて地上までは届かない
この中で紫外線による殺菌で用いられるのはUV−Cです。
UV−Cの中でも波長が260nmの時が最も殺菌効果が高くなります。
紫外線殺菌のメカニズム
実は詳しいメカニズムは実は明らかになっていません。
紫外線を細菌にあてることによって、細菌の中に存在する細胞内のDNAに作用します。
新陳代謝を行う能力や増殖する能力を失うことによって
菌を死滅させることができると考えられています。
菌によって条件を変える必要はあるものの、
全ての菌に対して効果を発揮することができます。
また耐性を持つ菌が現れる心配はありません。
紫外線殺菌の使用例
空気中の殺菌
空中に細菌やカビが漂っていると機器や人体に付着して悪影響を及ぼしてしまいます。
しかし人体にあててしまうと悪影響を与えてしまうので、
人体にあたらないようにガードして、
光が上向きの天井のみにあたるように工夫されています。
空気の流れを作って下から上に流れるようにすることで、
上の方に運ばれてきた空気を殺菌することができます。
器具にあてて殺菌
紫外線殺菌は非常に短時間で殺菌できることも特徴の一つです。
しかし器具にあてたからと言って器具の内部までは殺菌することはできません。
あくまで紫外線のあたった部分のみが殺菌されます。
包装資材やベルトコンベアなどで使われています。
水の殺菌
水の中を照らすことによって殺菌することができます。
医療分野における人工透析水や食品の洗浄水、
お酒の仕込み水などの水の殺菌に使われています。
紫外線による殺菌は比較的安価で、環境への影響も少ないので幅広く使われています。
しかし人体や植物に対しては殺菌効果ではなく悪影響だ出てしまいます。
紫外線のライトを直接見てしまうと目が痛くなったり、
涙が止まらなくなることがあります。
また植物は枯れてしまうことがあります。十分に注意して使うようにしましょう。
正しく使うことが大切
紫外線殺菌は人体に対しては悪影響というリスクがあるので、
正しく理解して細心の注意を払って使うことが大切です。
菌を退治するために自分が傷を負ってしまうなんて悲しい限りですよね。
安全第一で消毒や滅菌を行ないましょう!