熱湯消毒とは?熱湯消毒の効果と問題点を徹底解説

『熱湯消毒ってどういう原理?』

『消毒剤を使わないのにホントに消毒できてるの?』

と不安になりますよね?

今回は熱湯消毒の効果と問題点について解説致します。

熱湯消毒とは

食中毒や感染症の原因のほとんどの細菌やウイルスは、

85℃以上で1分間以上加熱すると死滅もしくは不活化することができます。

水は100℃までしか上がらないので100℃に耐性のある菌は無くすことができないですが、

食中毒や感染症の原因の細菌やウイルスは

ほとんど100℃では生きていることができないので無くすことができます。

熱湯消毒と煮沸消毒の違いとは?

熱湯消毒と煮沸消毒の違いは時間や方法に関係があります。

  • 熱湯消毒:お湯をかけ回して行う。温度は80℃以上で10秒以上かける。
  • 煮沸消毒:お湯に浸して熱しながら行う。温度は80℃以上で10分以上熱する。

正しい熱湯消毒の方法

食器や器具などに10秒以上かけて80℃以上のお湯を回しかけます

この時器具が汚れていては汚れによってはお湯で固まってしまうことにより、

菌が内部で繁殖してしまう逆効果になってしまいます。

必ず綺麗に洗浄してから行うようにしてください

正しい煮沸消毒の方法

しっかり熱の通るものを鍋などに上から飛び出る部分が無いように水に浸して、

80℃以上で10分以上煮沸します。

熱湯に浸かっていない部分があると効果が減ってしまうので、

必ず全体が浸っていることを確認して行なってください。

熱湯消毒と煮沸消毒の問題点

⦁ 火傷の危険性がある

熱湯を扱うので火傷がつきものです。

普段家事などで熱湯の扱いに慣れている人も気をつける必要があります。

⦁ 熱湯消毒では熱湯とかけた段階で温度が下がってしまっている

熱湯はどんどん冷めていきます。

対象物が冷えていた場合、お湯があたった瞬間から冷めてしまいます。

もしも50℃を下回ってしまうと、

むしろ細菌やウイルスの住みやすい環境を作ってしまうことになります。

⦁ 内部まで十分に温度が上がっていないと意味がない

内部まで温度が上がっているかどうかは温度計をさすことで測ることができます。

料理番組などでハンバーグの中の温度を測る時に温度計をさし入れて測定しているのを見かけますよね。

しかし温度計をさすことのできない器具などでは測ることができません。

またスポンジやおしぼりなど内部に空気を含んでいるものは

中まで温度が上がりにくいです。

お湯の中に入れてグツグツと煮込んでも内部まで温度が上がりきっていなく、

菌が残っている場合が多いです。

熱湯消毒の問題点を理解したうえで、火傷に注意して消毒してくださいね!

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