石けんって色々な名前があるけど何が違うの?種類と違いについて解説!

『石けんって名前が付くものが多すぎて違いが分からない』

『今使ったらいいのはどの種類の石けん?』

『どれを選んでも効果は変わらないのでは?』

と石けんについて意外と知らないことって多くないですか?

今回は薬剤師である私が石けんの種類と効果の違いについて解説します。

石けんの種類

①石けん(薬用ではない)

薬用などが付いていないただの石けん表記のものについてです。

分類が化粧品(※1)になります。

『皮膚を清浄にする』という化粧品の範囲で可能な効果を表記することができます。

化粧品の分類なので殺菌剤を配合することはできません

※1 化粧品とは

医薬品医療機器法にて以下の定義付けがある。『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、第一項第二号(医療機器等)又は第三号(医薬品等)に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。』

②薬用石けん

薬用石けんは分類が医薬部外品(※2)になります。

限られた範囲になりますが、薬のような効果効能を表記することができます。

また殺菌剤を配合することが可能です。

菌を殺菌して消毒する「殺菌石けん」や、皮膚の炎症を抑える成分を配合した「薬用石けん」があります。

パッケージの『医薬部外品』という表記が薬用石けんの目印です。

※2医薬部外品とは

医薬品医療機器法にて定められている。医薬部外品には、厚生労働大臣が効能・効果を認可した有効成分が一定濃度で配合されており、その成分の名前や効能・効果を表示することができる。

③逆性石けん

陽イオン性界面活性剤のことです。

石けんとついているので洗浄に用いる石けんと思われがちですが、実は洗浄能力はほとんどありません

普段使っている洗浄力のある石けんは界面活性剤の一種です。

水に溶けると陰イオンを放出するため陰イオン性界面活性剤と呼ばれています。

中性洗剤やシャンプー剤に使用されています。

陽イオン性界面活性剤とはその逆で、水に溶けると陽イオンを放出します。

このことから逆性石けんと呼ばれています。リンス剤や柔軟剤に使われています。

陰イオン性界面活性剤は泡立ちが良く、洗浄力が高いのに対し、

陽イオン性界面活性剤は洗浄力がほとんどありません。しかし殺菌効果があります

殺菌効果と言っても細菌やカビには効果がありますが、残念ながらウイルスには効果がありません

④無添加石けん

無添加石けんとは石けんの成分以外は何も入っていない純石けんのことです。

無添加と付いていると何だかお肌に良さそうなイメージがありますが、

洗浄力が高いので肌に負担をかけやすいです。肌が弱い方や赤ちゃんなどは控えた方がいいでしょう。

添加物が1種類でも入っていないだけでも無添加ということができるので、

無添加石けんと表示があっても完全に無添加ではないこともあります。

石鹸の違いを理解して用途に合った石けんを選んでくださいね!

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